Agent Skills by ALSEL
ALSEL独自Anthropic ClaudeEC・マーケティング品質スコア 100/100

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送料無料閾値(送料無料ライン)を客単価・粗利・送料負担から設計するスキル。「送料無料ラインをいくらにすべきか」「全件送料無料できるか」「あと○○円で送料無料」「閾値を下げたい」「送料込みプラン」「送料負担が重い」「3980円ライン」「定期送料無料」「送料無料の損益分岐」など、送料無料化が事業粗利に与える影響を計算し、業界別の典型値も踏まえた閾値設計・シナリオ比較に対応。化粧品・健食・食品・雑貨・家電・アパレル各ジャンル対応。※全体粗利・価格戦略の試算は別スキル `price-margin-simulator`、Amazon手数料に特化した試算は `amazon-profit-fee-checker`、セット商品の粗利設計は `bundle-set-product-planner`。 【ALSEL独自スキル】株式会社ALSEL が、19年・5,000社超の EC 支援で得たノウハウをもとに開発したオリジナルスキルです。

SKILL.md 本文

送料無料閾値計算スキル

概要

送料無料ラインを「損益分岐閾値(送料原価 ÷ 実質粗利率)」と「業界基準」「自社CVR・AOV影響」の三軸で設計する。閾値候補を複数提示し、年間粗利影響をシナリオ比較で示す。

「3,980円ラインに合わせる」「全件送料無料にする」のような単一策ではなく、自社の実質粗利率・送料原価・既存AOVから逆算した最適値を出すのが目的。

★最重要原則

「送料原価÷実質粗利率」が損益分岐閾値である。 商品単体粗利率ではなく、モール手数料・広告費を控除した実質粗利率で計算しないと閾値が低く算出されて赤字化する。さらに閾値変更がCVR・AOVに与える影響は自社A/Bテストで検証しないと数字が確定しない。

知識ベース

トピック参照先
計算式・検算例5本(化粧品/低単価雑貨/高単価家電/定期/送料込みプラン)references/calculations.md
業界別 送料無料閾値の典型パターン(低単価雑貨/中単価コスメ/高単価家電/食品ギフト等)references/patterns.md
配送料金構造(サイズ別・地域別・配送会社別)references/shipping-cost-structure.md
ジャンル別実例references/examples.md

主要な要点のみ本ファイルに記載。詳細は references/ を参照。

処理フロー

Step 1:入力情報の整理

  • AOV(平均客単価)
  • 商品原価率(または商品単体粗利率)
  • モール手数料率
  • 想定広告費率
  • 送料原価(過去半年の配送料総額/出荷件数)
  • 現状の送料無料閾値(あれば)
  • 業界・主力ジャンル

Step 2:実質粗利率の計算

実質粗利率 = 1 − 原価率 − モール手数料率 − 広告費率

:原価率50%、モール手数料率10%、広告費率5% → 実質粗利率 = 1 − 0.50 − 0.10 − 0.05 = 0.35(35%)

Step 3:損益分岐閾値の計算

損益分岐閾値AOV = 送料原価 ÷ 実質粗利率

:送料原価600円、実質粗利率35% → 損益分岐閾値 = 600 ÷ 0.35 = 1,714円

これ以下のAOVで送料無料化すると赤字(送料が粗利を食う)。

Step 4:閾値候補3つの提示

  • 候補1:損益分岐の1.5倍(保守的)
  • 候補2:損益分岐の2倍(標準)
  • 候補3:業界標準値(楽天3,980円ライン/競合平均)

Step 5:年間粗利シナリオ比較

各候補について以下を計算:

年間送料負担 = 送料原価 × 閾値以上の注文件数
年間粗利 = 年間売上 × 実質粗利率 − 年間送料負担

CVR・AOV影響の業界ベンチマーク(自社データ検証必須):

施策CVR影響AOV影響
閾値を1段階下げる+5〜10%−5〜10%
全件送料無料化+10〜20%−10〜15%
「あと○○円で送料無料」表示+3〜8%+5〜15%

Step 6:損益分岐CVR上昇率の算出

損益分岐CVR上昇率 = 追加送料負担 ÷ 既存粗利

CVR上昇率がこの値を超えれば、閾値引下げ/全件送料無料化が粗利的にプラス。

Step 7:送料込みプランの上乗せ計算(任意)

全件送料無料を商品価格上乗せで実現する場合:

上乗せ額 = 送料原価 ÷ (1 − モール手数料率 − 広告費率)

例:送料500円、手数料率10%、広告費率5% → 上乗せ額 = 500 ÷ 0.85 = 約588円

3,000円商品 → 3,588円に上乗せすれば実質粗利は維持される(モール手数料も上乗せ部分にかかる点を考慮)。

Step 8:運用上の注意

  • 北海道・沖縄・離島の追加送料は別途設定が一般的
  • クール便・大型サイズは別料金体系
  • 閾値変更時はメルマガ・カート画面で告知
  • 「あと○○円で送料無料」表示はAOV押し上げに効く

代表例(検算済み)

例:化粧品ブランドの閾値判定

前提

  • AOV:4,200円
  • 原価率:50%(化粧品は高粗利)
  • モール手数料率:10%
  • 広告費率:5%
  • 送料原価:600円
  • 現状閾値:5,500円以上 送料無料

実質粗利率:1 − 0.50 − 0.10 − 0.05 = 0.35 損益分岐閾値:600 ÷ 0.35 = 1,714円

→ 現在AOV 4,200円は損益分岐の約2.4倍。閾値5,500円は十分なマージン。

シナリオA:閾値5,500円据置(年間10,000件・閾値達成率30%)

  • 年間売上:4,200 × 10,000 = 4,200万円
  • 年間粗利(送料控除前):4,200万 × 0.35 = 1,470万円
  • 年間送料負担:600 × 3,000 = 180万円
  • 送料控除後粗利:1,290万円

シナリオB:閾値3,980円に下げ(達成率55%・AOV 4,400円)

  • 年間売上:4,400 × 10,000 = 4,400万円
  • 年間粗利:4,400万 × 0.35 = 1,540万円
  • 年間送料負担:600 × 5,500 = 330万円
  • 送料控除後粗利:1,210万円

→ シナリオAが80万円多い。

シナリオB+CVR10%UP(年間11,000件):

  • 年間売上:4,400 × 11,000 = 4,840万円
  • 年間粗利:4,840万 × 0.35 = 1,694万円
  • 年間送料負担:600 × 6,050 = 363万円
  • 送料控除後粗利:1,331万円

→ CVR10%上昇すればシナリオB+の方が41万円多い。CVR上昇予測の検証が鍵

詳細な検算(低単価雑貨/高単価家電/定期/送料込みプラン)は references/calculations.md 参照。

出力フォーマット

# 送料無料閾値設計:[ストア名/カテゴリ]

## 1. 入力情報
- AOV:
- 原価率:
- モール手数料率:
- 想定広告費率:
- 送料原価:
- 現状閾値:

## 2. 実質粗利率・損益分岐閾値
- 実質粗利率 = 1 − 原価率 − モール手数料率 − 広告費率 = 〇%
- 損益分岐閾値 = 送料原価 ÷ 実質粗利率 = 〇円

## 3. 閾値候補3つ
| 候補 | 閾値 | 根拠 | 想定CVR影響 | 想定AOV影響 |
|---|---:|---|---|---|
| 1 | 損益分岐×1.5 |  |  |  |
| 2 | 損益分岐×2 |  |  |  |
| 3 | 業界標準 |  |  |  |

## 4. 年間粗利シナリオ比較
| シナリオ | 閾値 | 年間注文 | 達成率 | 年間売上 | 年間粗利 | 送料負担 | 送料控除後粗利 |
|---|---:|---:|---:|---:|---:|---:|---:|

## 5. 損益分岐CVR上昇率
- 追加送料負担:
- 既存粗利:
- 損益分岐CVR上昇率:○%
(実際のCVR上昇がこの値を超えれば粗利プラス)

## 6. 送料込みプランの上乗せ額(任意)
- 上乗せ額 = 送料原価 ÷ (1 − 手数料率 − 広告費率) = 〇円

## 7. 運用注意
- [ ] 北海道・沖縄・離島の別料金設定
- [ ] クール便・大型サイズの別料金
- [ ] 閾値変更時の顧客告知(メルマガ・カート画面)
- [ ] 「あと○○円で送料無料」表示の設置
- [ ] A/Bテスト期間と検証KPI

品質ゲート

  • 実質粗利率(モール手数料・広告費控除後)で損益分岐閾値を計算した
  • 閾値候補を最低3つ提示した
  • 各候補について年間粗利シナリオを実数で比較した
  • CVR・AOV影響は業界平均値であり自社A/Bテスト検証が必須である旨を明記した
  • 損益分岐CVR上昇率を提示した
  • 北海道・沖縄・離島・クール便等の追加送料を別建てとして扱った
  • 既存顧客への告知方法を提示した

エッジケース

  • 低単価・低粗利率(雑貨等)でAOV<損益分岐閾値 → 送料無料化は赤字確定。閾値を高く設定するか、商品単価を上げる/送料原価を下げる(メール便等)施策を併用。
  • 高単価・低粗利率(家電等)で送料が単価比で小さく見える → 全件送料無料が機能する閾値だが、原価率が高いと送料負担が粗利を強く圧迫。年間シミュレーションで確認。
  • 定期購入の送料無料 → LTV重視で送料込み運用が定番。ただし1ヶ月解約多発の商材は送料別で初回粗利を確保する判断もあり。
  • 大型・特殊サイズ → 北海道・沖縄・離島・大型・クール便は別料金体系を維持。
  • モール手数料率が変動するキャンペーン期間 → 楽天スーパーSALE時等の実質手数料率変動を考慮した閾値見直し。

注意事項

  • 業界ベンチマーク値(CVR+10〜20%等)は参考値。自社データでのA/Bテスト検証が必須。
  • モール手数料率はキャンペーン・コース・ジャンルで変動するため実値で計算。
  • 「あと○○円で送料無料」のカート画面表示は楽天・Amazon・Shopifyで実装方法が異なる。
  • 「送料無料」表示は実質的に送料を商品価格に上乗せしている場合でも、二重価格表示の根拠としては別物。景表法の有利誤認に注意。

references/ 一覧

  • references/calculations.md — 計算式と検算例5本
  • references/patterns.md — 業界別 送料無料閾値の典型パターン
  • references/shipping-cost-structure.md — 配送料金構造
  • references/examples.md — ジャンル別実例

参考公式情報源

  • 楽天市場「3,980円以上送料無料ライン」公式案内
  • Amazon Seller Central「配送料金設定」
  • Yahoo!ショッピング「送料設定ガイド」
  • 消費者庁「景品表示法」(送料込み・送料無料表記の有利誤認)

ライセンス: MIT

詳細情報

作者
株式会社ALSEL
ライセンス
MIT
最終更新
2026/5/13
このスキルは株式会社ALSELが制作したオリジナルスキルです。掲載内容について問題がある場合は info@alsel.co.jp までご連絡ください。
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